2025年4月29日、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンで予定されていた女性アイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」のCD発売記念イベントが、来場者による暴行トラブルの発生により急きょ中止となりました。
この事件は、アイドルイベントの安全管理の重要性を再認識させるものであり、ファンや関係者にとって大きな衝撃を与えました。
今回は、事件の詳細、運営側の対応、ファンとメンバーの反応、そして今後の対応策について掘り下げていきます。
事件発生までの経緯

2025年4月29日、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンにて、「≠ME」のCD発売記念イベントが予定されていました。
このイベントは、同グループの新曲CDの販売と、優先入場券の抽選会を中心に行われる予定でした。
午前9時に開始されたこのイベントは、特設テントでの販売と入場券抽選の模様が注目を集め、多くのファンが集まりました。
イベント開始と問題の発端
午前9時から、イベントは順調にスタートしました。
特設テントでは、最新のCDが販売され、その場で購入したファンが優先入場券を受け取るために抽選を行う予定でした。
しかし、午前10時頃、来場者同士でトラブルが発生し始めました。
複数のファンが周囲との揉め事を起こし、状況は次第にエスカレート。
スタッフがトラブルに対処していた隙に、約20人の集団が一斉にテントに押し寄せ、優先入場券を数百枚強奪して逃走するという事態が発生しました。
暴行と混乱の広がり
強奪の際、テント内は大きな混乱に陥りました。
スタッフが暴行を受け、軽傷を負う事態となっただけでなく、ファンも暴力的な行動を目撃し、状況を止めようとする場面も見受けられました。
混乱が広がり、もはや安全確保が難しいと判断されたため、主催者は速やかにイベントを中止する決断を下しました。
警察への通報が行われ、今後の対応として、被害届の提出についても検討されることとなりました。
「壊し屋」と呼ばれる集団とその影響

今回の事件に関連して指摘されているのは、「壊し屋」と呼ばれる集団の存在です。
地下アイドルイベントや他のアイドルイベントでも近年問題視されており、イベントを妨害するために暴力的行動を取る人々が問題となっています。
これらの集団は、事前にSNSなどでイベント妨害を呼びかけ、計画的に行動を起こすことが多いとされています。
SNS上での予告
事件発生の前日には、SNS上で「伝説の乱闘があるかも。乱闘したい人、見たい人来てください」といった投稿が確認されており、計画的な犯行が予測されていました。
このような事前の予告に対して、運営側が十分に対策を講じられていなかった可能性があり、事後の調査が求められています。
運営側の対応と今後の措置

イベント中止の決定
今回の事件を受け、運営側は優先入場券の強奪がさらなる混乱や危険を引き起こす可能性があると判断し、即座にイベントを中止する決定を下しました。
この決定は、参加者の安全を最優先に考えたものです。
警察との連携と今後の対応
暴力行為を行った集団に対して、運営側は警察に情報提供を行い、事件の詳細な捜査を依頼しました。
さらに、暴力行為に関与した者については、グループの全てのイベントへの参加を禁止(出禁)とする措置が取られました。
このような対策を通じて、再発防止を図る方針が示されています。
また、今後のイベントにおいては、安全確保のために警備体制の強化が行われる予定です。
特に、アイドルイベントにおいてはファンとの距離感が近いことから、参加者全員の安全を守るための対策が急務とされています。
メンバー・ファンの反応
メンバーのSNS投稿
今回の事件に対して、グループのメンバーたちはSNSを通じて心境を吐露しました。
多くのメンバーは、「やるせない」「悔しさと残念な気持ちでいっぱい」といった感情を表明し、ファンへの感謝と再会への意欲を示しました。
彼女たちは、今回のような事態を乗り越え、今後もファンと直接会うことができることを願っていると伝えています。
ファンの反応とSNSでの声
ファンの間でも、今回の事件に対して強い憤りの声が上がっています。
「せっかく早起きして来たのに」といった声や、「メンバーが可哀想すぎる」といったコメントがSNS上に投稿され、事件を非難する意見が多数を占めました。
多くのファンが、暴力行為を行った者に対して厳しい対応を求めています。
今後のイベント運営における課題と安全管理

今回の事件は、アイドルイベントの安全管理における重要な課題を浮き彫りにしました。
アイドル業界では、ファンとの距離が近いことが魅力の一つであり、その親密さが一部で問題を引き起こす要因となっています。
特に、優先入場券や特典目当ての混乱が発生しやすいため、今後はファンや関係者が安心して参加できるような運営体制の構築が求められます。
対策として求められること
今後のアイドルイベントにおいては、以下のような対策が求められます。
- イベント開始前に、十分なセキュリティ体制を整えること。
- SNS等での過激な予告に対する監視体制を強化すること。
- 事前に暴力行為や妨害行為が予測された場合、速やかに対策を講じること。
- イベントの規模に応じた警備員の配置を強化し、万全の体制を敷くこと。
まとめ
- 4月29日、「≠ME」のCD発売記念イベントが、暴行トラブルにより急きょ中止されました。
- 来場者同士の揉め事からエスカレートし、集団が優先入場券を強奪走する事態になった。
- スタッフが暴行を受け、主催者は即座にイベントの中止を決定しました。
- 「壊し屋」と呼ばれる集団の存在が指摘され、計画的な犯行だった可能性があります。
- 警察と連携し、暴力行為に関与した者の出禁、今後の安全対策を強化する方針です。
- メンバーやファンはSNSを通じて、再会を願う声が多く寄せられました。